訪問看護の『基本の"キ"』
“病院とは違う働き方” への不安が、あなたの職業的な価値を高めるきっかけになります。
訪問看護に興味はあるけれど、
「よく分からないまま一歩踏み出すのは不安」
「病院の方が安全で働きやすいのでは?」
という声を多く耳にします。
ですが実際は、訪問看護を正しく理解すると、
“避ける理由” が “選ぶ理由” に変わる場面が多くあります。
この記事では、訪問看護の「基本」を丁寧に整理しながら、
よくある誤解をひとつずつほどいていきます。
■ そもそも訪問看護とは
「自宅で療養する人を支える看護サービス」
訪問看護は、
病気や障害のある方が 住み慣れた自宅で生活を続ける ために、
看護師・リハビリ職が定期的に訪問して支援するサービスです。
対象は幅広く、
高齢者、障害のある方、小児、終末期、医療処置が必要な方まで様々。
つまり訪問看護は、
その人の“生活の場”を支える医療 です。
■ 「病院の延長」ではない
訪問看護には“生活を見る視点”が必要になる
病院は、治療と管理の場。
患者さんは医療に合わせて行動します。
一方で訪問看護は、
利用者の生活に医療を合わせる働き方。
そのため、見るべき情報は病院より多岐にわたります。
- 生活動線
- 家族のサポート状況
- 住環境のリスク
- 食事・栄養・活動量
- 社会資源の利用
- 病状の変化兆候
「生活と医療をつなぐ力」が問われる仕事と言えます。
■ よくある“誤解”
誤解① 訪問看護は現場を熟練していないとムリ
→ 経験が浅くても段階を踏めば問題ない
訪問看護は「一人で判断する」というイメージが強く、
経験がないと難しいと考えられがちです。
しかし実際には、
同行・ロープ設定・相談ルート・緊急連絡体制など、
新人を支える仕組み が整っているステーションが多く、
“経験がない=できない” ではありません。
誤解② 技術が必要だからハードルが高い
→ 病院よりも技術の幅が広いが、必要なのは完璧さではなく判断力
たしかに緊急性が高い場面はありますが、
訪問看護で重要なのは 技術力よりも観察力・判断力・生活の理解。
利用者の変化に気づく姿勢の方が価値があります。
誤解③ 一人で訪問するのが怖い
→ “怖さがある人ほど安全に働ける”という事実
恐怖は適性の裏返し。
不用意に自信満々な人の方が、予期せぬトラブルに弱いこともあります。
また、慎重さ・丁寧さ・観察力。これは訪問看護で最も重視される資質です。
■ 訪問看護を選ぶメリット
誤解を解いていくと、見えてくるものがあります。
① 利用者との距離が近く、成果が生活に直結する
② 自分の判断がその人の安心につながるやりがい
③ 自分のペースでケアができ、流れ作業にならない
④ 在宅医療の中心的役割を担える
⑤ 今後ニーズが確実に高まる職域でキャリアを築ける
働く根拠が「病院より楽そう」ではなく、
“自分が活かせる場”として訪問看護を選ぶ理由 が見えてきます。
■ ねこのて訪問看護ステーションでは
“訪問看護の本質” を理解しながら安心して働ける環境をつくっています。
初めて訪問看護に挑戦する方がつまずきやすいポイントは、
すべて 仕組み と 対話 で解消できます。
- 同行や明確な独り立ち基準
- 緊急相談ルートの整備
- 記録・判断の標準化
- 専門性を伸ばせる学習支援体制
- ICTによる効率的な記録と情報共有
「わからないまま現場に出される」という状況を作らないことを私たちは大切にしています。
■ 最後に:
“知る”ことは、不安を減らす最初のステップ
訪問看護は、病院とは違う形であなたの経験や価値観が生かせる場所です。
もし今、興味が少しでもあるなら、ぜひ一度、訪問看護の現場について直接お話ししてみませんか?
思い込みがほどけた瞬間、あなたのキャリアの可能性は大きく広がります。
ねこのて訪問看護ステーションは、その一歩を応援します。

