こんな人は訪問看護に向かない
しかし、向かない理由を知る人ほど伸びる。
訪問看護に興味を持つ人は増えています。
ただ、興味だけで仕事が続くほど、訪問看護は甘くありません。
「向く/向かない」には、理由があります。
その境界線を曖昧にしたまま入職するほど危険なことはありません。
この記事では、訪問看護で求められる“覚悟の種類”を明確にするために、
あえて 「向かない人の特徴」 をはっきり述べます。
ただし、これは誰かを遠ざけるためではありません。
むしろ、
“今の自分のままでは危うい部分”を自覚できる人こそ、訪問看護で最も強くなる。
その前提で読み進めてください。
■ ①「指示がないと動けない人」は向かない
訪問先では、医師も先輩もいません。
必要なのは、
“優先順位を自分で組み立てる力” と “判断の仮説を持つ姿勢”。
もちろん、全部を独断で決める必要はありません。
しかし、
「どうしたらいいですか?」しか出てこない状態では、
利用者さんの安全を守ることができません。
自分の頭でまず考える——その姿勢が絶対条件です。
■ ②「決められた手順を守れない人」は危険
訪問看護は、一人で行動するからこそ“手順”が命です。
- 手袋をつけ忘れた
- 手順を省略した
- いつもとは違う書類の書き方をした
- 電話報告を後回しにした
こうした“少しのズレ”が、大きな事故につながります。
手順を軽視する人、自己流に走る人は、向いていません。
■ ③「不安を隠す人」は続かない
訪問看護に限らず、不安を抱くこと自体は問題ではありません。
問題なのは、
不安を“隠す”ことです。
- 迷ったけれど黙ってしまう
- 困ったけれど報告しない
- 判断に自信がなくても平気なふりをする
このスタンスは事故の温床になります。
「できません」「怖いです」と言える人は守られます。
言えない人は本当に危ない。
弱さを開示できない人は、訪問看護に不向きです。
■ ④「生活を見る視点がない人」は難しい
訪問看護は“生活の医学”です。
バイタルだけでは利用者の変化を捉えられません。
- いつもより水分が減っている
- ゴミ箱の中身が違う
- ご家族の疲労が増している
- 部屋がいつもより暗い
- 食卓の配置が変わっている
こうした“生活の伏線”を拾えないと、
病状の悪化や介護崩壊を見逃します。
生活に目を向けられない人は、訪問看護で苦しくなります。
■ ⑤「チームを頼れない人」は危ない
訪問は一人でも、仕事はチームで行います。
- 抱え込む
- 完璧を求めて報告が遅れる
- 自分だけで解決しようとする
これらは美徳ではありません。
むしろ危険です。
“独りで頑張る人”ほど、訪問看護では早く折れてしまいます。
■ では、「向かない人」が本当にダメなのか?
結論は、まったくダメではありません。
むしろ、この5つの特徴を自覚している人のほうが、
訪問看護で確実に成長します。
なぜなら、
向いていない部分を言語化できる人ほど、
素直に改善し、助けを求められるから。
訪問看護で続かないのは、
「向かないから」ではなく、
“向いていない部分に気づかず、そのまま入職するから” です。
■ ねこのて訪問看護ステーションは
“向かない部分を一緒に整える”ステーションです
私たちは、経験の有無よりも、
改善意欲と誠実さ を重視しています。
なぜなら、
技術は教えられても、
姿勢だけは自分で決めるしかない からです。
私たちが提供できるのは:
- 即レスな社内連携
- 相談しやすい組織体制
- 不安を共有できる文化
- 学習支援
訪問看護に必要なスキル・マインドは、
後から鍛えられるものがほとんどです。
■ 最後に
「向いていないかもしれない」と思うこと自体、
訪問看護に向いています。
向かない理由を知ったうえで、
それでも挑戦したいと思う人——
その人こそ、訪問看護で最も尊い存在です。
ねこのて訪問看護ステーションでは、
あなたが“向かないと思っていた部分”を武器に変えるサポートをします。
一歩だけ踏み出してみませんか?
その覚悟が、利用者の生活を支える力になります。

